憑きものと憑きもの落とし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 15:36 UTC 版)
「ピー信仰」の記事における「憑きものと憑きもの落とし」の解説
悪霊の中には人に憑くものがある。北タイではピーガ(ผีกะ)、東北タイではピーボープ(ผีปอบ)と呼ばれる。 北タイのピーガは梟を媒介に悪霊が運ばれて、人に憑く。憑かれた人は正気を失い、親族を襲うとされている。ピーガが出た際には、儀礼を行い調伏する。また、ピーガは家系に憑くともいわれており(憑きもの筋)、ピーガに憑かれている家では毎年リアンピーガと呼ばれる饗応儀礼を行うことで災厄を取り除く。時に、村人が一家丸ごと村から追い出してしまうこともあったため、今もなお、ピーガは村の暗部として語られることがはばかられる。 東北タイのピーボップの除霊には、モータム(除霊師)による調伏儀礼が行われる。
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