感動ポルノ
英語;Inspiration porn
身体障害者が物事に取り組み奮闘する姿が、健常者に感動をもたらすコンテンツとして消費されている、と指摘・批判する意味で用いられる語。ステラ・ヤング(Stellar Young)が提唱した表現。
ステラ・ヤングは2014年にTEDで「I'm not your inspiration」(私はあなた方を感化する者ではない)と題して講演を行い、その中で世の中の障害者に対する接し方を「感動ポルノ」と形容した。障害は悪であり、そのような悪に屈せず果敢に物事に取り組む障害者は立派である、という観点は、健常者が自分たちのために障害者を利用しているにすぎない、すなわちポルノに等しい、といったことを(諧謔まじりに)述べている。
関連サイト:
私は皆さんの感動の対象ではありません、どうぞよろしく - TED
感動ポルノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 09:57 UTC 版)
感動ポルノ(かんどうポルノ、英語: Inspiration porn) とは、主に身体障害者が健常者に同情・感動をもたらすコンテンツとして消費されることを批判的に表した言葉[1][2][3][4][5][6][7][8][9]。特に、「まじめで頑張り屋」など特定のステレオタイプなイメージを押し付けられた障害者や、余命宣告者などの同情を誘いやすい立場の人を用いて視聴者を感動させようとする「お涙頂戴」のコンテンツがこのように呼ばれる[3][7][8][10][9]。
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- ^ a b c d “「感動」するわたしたち──『24時間テレビ』と「感動ポルノ」批判をめぐって/前田拓也”. SYNODOS (2016年9月14日). 2022年10月26日閲覧。
- ^ 「吐き気がしそう」 百田尚樹氏が「24時間テレビ」を批判する理由
- ^ デーブ・スペクター「24時間テレビは絶対見ない」「本当のボランティアとは何か」
- ^ 今一生. “24時間テレビを感動ポルノと批判した「バリバラ」の快挙”. iRONNA. 2016年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月17日閲覧。
- ^ 乙武洋匡さんがツイッターで暴露「24時間テレビのメインパーソナリティを断った」
- ^ 【乙武が解説】24時間テレビの問題点とは!?(冒頭〜) - YouTube
- ^ 碓井真史 (2016年9月5日). “「感動ポルノ」はダメなの?:24時間テレビとバリバラの間で:無意識の差別と障害者の教材化”. Yahoo!ニュース 個人. 2021年3月13日閲覧。
- ^ “元木先生のつぶやき : [視覚障害『ヤンガル』を教科書にして良かった]”. blog.tsurumi-u.ac.jp. 鶴見大学. 2022年10月26日閲覧。
- 1 感動ポルノとは
- 2 感動ポルノの概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 感動ポルノのページへのリンク