愛着理論の実証的研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/17 13:28 UTC 版)
「ジョン・ボウルビィ」の記事における「愛着理論の実証的研究」の解説
1950年代第二次世界大戦後のイタリアで孤児院、乳児院などに収容された戦災孤児の発達、身長、体重の増加、罹病率、死亡率、適応不良などが問題になり、施設病ではと疑われたとき、彼はその調査に携わり、1951年に母親による世話と幼児の心的な健康の関連性についての論文を発表した。その中で新生児が自分の最も親しい人を奪われ、また新しい環境に移され、その環境が不十分で不安定な場合に起きる発達の遅れや病気に対する抵抗力や免疫の低下、精神的な問題などを総称して「母性的養育の剥奪」(deprivation of maternal care)と定式化し、後にこの概念は世界保健機関による親を失った子供たちのための福祉プログラムの根幹となった。
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