息子の教育について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:26 UTC 版)
「エウテュデモス (対話篇)」の記事における「息子の教育について」の解説
最後に、クリトンの息子の教育問題が語られる。 クリトンが、自分の長男クリトブロスはもう年頃で、彼の「為になる者」を必要とするが、「結婚相手の素性の良さ」「金持ちになること」だとかばかりを心配して、「教育」のことについて気を遣わないのは狂気の沙汰であると思う、しかし、ソフィストたちに目をやると、誰一人としてその適任ではないように思え、それゆえ若者たちを愛知(哲学)へ向かわせることができないと打ち明ける。 ソクラテスは、どの職業においてもくだらない者は多く、立派な人々は少ないのであり、そのくだらない者だけを見て判断し、息子に全ての職業を避けさせるのかと問う。クリトンはそれは正しいことでないと否定する。 ソクラテスは、教育に関しても、むしろソフィストたちに頼らず、事柄を充分に吟味し、つまらぬものであれば全ての人間を遠ざけ、そうでないのなら恐れることなく追求して修行すべきだと述べる。
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