性機能障害で起きるドライオーガズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 04:01 UTC 版)
「ドライオーガズム」の記事における「性機能障害で起きるドライオーガズム」の解説
一般的な性行為においてオーガズムの際に射精が起きない場合は、何らかの性機能障害である可能性がある。例えば、糖尿病や前立腺障害(前立腺癌、前立腺肥大症、手術の後遺症や薬の副作用)、射精神経の異常、(副)交感神経系の障害、多発性硬化症によって精液がペニスではなく膀胱へ逆行する場合がある(逆行性射精)。また前立腺や膀胱を手術により除去した場合にも起こる。さらに前立腺癌治療の為などで骨盤内臓神経に近い部位の放射線療法を施した場合にも起こりうる。逆行性射精がドライオーガズムの原因であれば、オーガズムの後に尿から精液を採取して人工受精を施すことも可能である。 ドライオーガズム・ピルは、射精のメカニズムを利用した男性用避妊薬である。精管を構成する平滑筋の動きを阻害することにより、精子が睾丸から精管膨大部まで達するのを防ぐ。英国のロンドン大学の研究者により開発され、商品化が進められている。ただし、精液の7割を占める精嚢分泌液や3割を占める前立腺液の分泌は阻害されないので射精自体は起こる。
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