性格造形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 06:22 UTC 版)
ホークス的女性像は心情を思うままに話し、男性の相手役と機知に富んだふざけた会話を交わし、個人的、性的に欲しいと思ったものを得るために行動を起こす。早口で率直であり、議論では男性を負かすこともできる。肉体的には、ホークス的女性像は古典的な美女ではないが、むしろ身体的に美しい特徴を持っているというよりは活力とカリスマが魅力である。ホークス的女性像と考えられる女性キャラクターは、「映画において女性はもっと鈍いものだという伝統的な概念と離れて、あるいはそれを超えて、銀幕にラディカルな存在感を放つ」人物である。男性主人公同様あだ名で呼ばれることも多く、このためホークス的な女性キャラクターは性的欲望の対象よりは「仲間のひとり」とみなされる点で、この当時の他の女性典型と特に異なっている。しかしながら、ホークス映画において監督が女性を平等に扱うことにより、誘惑的な魅力や優しさといった女性的とされる性質がなくなることはない。ホークス映画に登場する女性の強さにより、他の点では物静かでおずおずした男性の男らしさがしばしば引き出されるようになる。ホークス的な女性キャラクターは、貴族階級の出身で労働者階級の勤労者男性の理想を評価するようになるか、自身が普通の人々の利益のために戦う勤勉なプロであることも多い。ホークス自身がこのような女性が好きだということを、1982年の『監督ハワード・ホークス「映画」を語る』で一章にわたり、ジョゼフ・マクブライドに詳しく語っている。
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