微量栄養素栄養失調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:40 UTC 版)
微量栄養素栄養失調は、自身で合成することが不可能な生命活動の維持に少量ながら必要な必須栄養素(ビタミン、必須元素、アミノ酸、脂肪酸)などの不足が原因で発生する。これらの欠乏は様々な疾患につながり、身体の正常な機能を損なう。ビタミン欠乏症は、かつてビタミンが知られていなかった時代においては原因が不明であり、ビタミンC欠乏症の壊血病のように航海中の船員が多くかかることで恐れられたり、ビタミンB1欠乏症である脚気のように江戸時代から明治時代にかけての都市において猖獗を極めたものもある。発展途上国においてはビタミンAの欠乏が深刻である。ビタミン欠乏症では、ほかにビタミンD欠乏症であるくる病、ナイアシン(ビタミンB3)の欠乏症であるペラグラなども存在する。必須元素欠乏症として最も一般的なものは鉄欠乏症であり、またヨウ素欠乏症の患者も世界中に広く分布している。このほか、亜鉛欠乏症や銅欠乏症など、さまざまなミネラル欠乏症が存在する。
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