従来とは対極にある性格標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 20:52 UTC 版)
「新型うつ病」の記事における「従来とは対極にある性格標識」の解説
これまで従来のメランコリー親和型の性格標識を持たないうつ病患者が数多く報告されてきた。笠原の退却神経症、阿倍の未熟型うつ病、広瀬の逃避型抑うつ、松浪の現代型うつ病などである。これらは提唱者によって少しずつ特徴の捉え方が異なるが、新しいタイプのうつ病の一部である。樽味はメランコリー親和型と対比させたディスチミア親和型として定義し、市橋は内因性うつ病ではないが、症候学的には大うつ病性障害の操作的診断基準を満たすことから、非うつ病性うつ病。と定義した。樋口はその構造から、境界性うつ病および自己愛性うつ病と定義した。 この種の新しいタイプのうつ病に共通してみられる心性は、役割意識に乏しく、他責的・他罰的で、薬物が奏効せず、遷延化するという点である。何人かの研究者は、それらの多くはパーソナリティ障害(パーソナリティ障害の傾向を持つ者)と考えられており、多分に自己愛的、回避的心性を読み取ることができる。。
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