従来と異なるレーザー核融合の原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 10:07 UTC 版)
「レーザー核融合」の記事における「従来と異なるレーザー核融合の原理」の解説
現在では従来考えられていたレーザー核融合の方法とは異なり、プラズマ化した対象物(ホウ素11)に陽子線を照射することで核融合を起こす方法が開発された。 この時、以下のような核融合反応(pB反応)が起きる。 p + 11B → 34He + 8.68MeV 陽子線とプラズマを発生するために、ひとつはレーザーをアルミの薄膜に照射することで、もうひとつはホウ素にレーザーを照射することでそれぞれ陽子線とプラズマを発生させているため、レーザー核融合と言えなくもないが、従来のものとは原理が全く異なる。 この反応では、中性子を発生させずにエネルギーを生成することができる。 しかし、レーザーから陽子線に変換する効率は3%止まりで、しかも電気からレーザーへの変換効率も1%程度の現状では、到底十分なエネルギー利得を得ることはできない。 類似するものとして、重イオン慣性核融合がある。
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