後円部横穴式石室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 05:33 UTC 版)
「二子塚古墳 (福山市)」の記事における「後円部横穴式石室」の解説
後円部の横穴式石室は両袖式で、長大な玄室と長い羨道をもつ。さらに羨門の前に石積の長い墓道を付設している。玄室の長さは6.7メートル、幅は奥壁に近いところで2.1メートル、玄門に近いところで2.6メートル、高さは奥壁付近で3.3メートル、玄門付近で3.4メートルである。羨道の長さは8.1メートル、幅は玄門部で1.6メートル、羨門部で1.9メートルで、高さは玄門部で2.2メートル、羨門部で2.6メートルある。墓道部は長さ10メートルほどあり、幅はところにより3メートルほどある。石室の用材は自然石を使用し、玄室の奥壁は1枚の大型で扁平な平石をほぼ垂直に立てている。玄室前半部には石棺の残骸があり、組合せ式石棺の底石がほぼ原位置に近い状況で遺存し、石棺の蓋石2枚や小口板2枚などが玄室内の堆積土中から、ばらばらに出土している。蓋石は扁平で、家形石棺の形状ではない。石材は播磨竜山産の凝灰岩である。また玄室奥からは鉄釘が検出されており、石棺とは別に木棺が置かれていたことが想定される。
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