後円部北石室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 21:53 UTC 版)
後円部の北石室は、発掘調査がなされていないため詳細は明らかでない。ただし1998年(平成10年)の台風7号に伴う倒木被害の際、倒木の根の跡の調査から若干の様相が判明している。 調査によれば、北石室も南石室と同様に緑石片岩を積み上げた竪穴式石室である。内部に竜山石製の長持形石棺が安置され、石棺は閃緑岩で根固めされていた。石室周囲にも同様に埴輪列が巡らされていたが、原位置から大きく動いたものが多数あり、この北石室もまた乱掘により多くが破壊されたと見られている。また、副葬品のうちには珍しく陶質土器が存在するという特徴を示す。
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