後世の文学に描かれたテルシーテース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/25 00:17 UTC 版)
「テルシーテース」の記事における「後世の文学に描かれたテルシーテース」の解説
ゲーテの『ファウスト』第2部第1幕の仮装舞踏会の場面にもテルシーテース(テルジテス)はちょっとだけ登場し、起こっていることを口汚く批判する。進行役の「先ぶれ」に杖で殴られると、テルシーテースは卵に変わり、その卵からコウモリとマムシが生まれる。 テルシーテースは、他のトロイア戦争の戦士たちとともに、ウィリアム・シェイクスピアの『トロイラスとクレシダ』にも主要人物として登場する(英語よみ:サーサイティーズ)。大アイアースに奉公するが、主人を愚弄し、こっぴどく殴られる。その後、テルシーテースは大アイアースの元を去り、勝手にアキレウスに仕える。シェイクスピアはテルシーテースを自由奔放な人物として描いている。 社会批評家としてのテルシーテースの役割についても、ヘーゲル、ニーチェ、エドワード・サイード、ケネス・バーク(Kenneth Burke)といった哲学者・文芸評論家がこれまで論じてきた。
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