強電の考え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/01 10:04 UTC 版)
強電は、漏電などの形で他に漏れれば感電などの危険がある電流を、安全に扱うことに主眼があると言っても過言ではなく、そのため「どうしたら安全に電気を扱えるか」という観点から、搬送路の補強や漏電対策、あるいは電気回路に過剰な電流が流れジュール熱などによる発熱で火災を起こさないようにするなどの対応が図られる。 特に大きな電流は、電気回路を発熱させ、絶縁体のうち合成樹脂など耐熱温度の低い素材の機能を損なわせ、そこから漏電するなどして他に被害を波及させ、また経年劣化(風化など)によって絶縁が損なわれていった場合に、目に付かない箇所で問題を発生させる傾向にある。 これらトラブルの抑止策として、予め電気回路に過剰な電流が流れると真っ先に破断して電気回路を遮断してしまう機構を組み込む様式もあり、ヒューズはその典型的な「わざと破損することで他の回路を保護する」機能を発揮する装置である。ただヒューズは問題箇所を修理してもヒューズを部品として交換しないと復旧できないこともあり、配線用遮断器など電磁石やバイメタルとラッチ機構で機械的に電力スイッチを自ら切断し、安全確認後は手動操作で復旧可能な装置も利用されている。
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