張孝兄弟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 00:08 UTC 版)
張孝(ちょうこう)と張礼(ちょうれい)の兄弟は、飢饉の時に80歳を超えた母を養っていた。木の実を拾いに行ったところ、盗賊が現れて張礼を食おうとした。張礼は「私には一人の年老いた母親がいます。今日はまだ母が食事をしていないので、少しだけ時間を下さい。母に食事をさせればすぐに戻って来ます。もしこの約束を破れば、家に来て一家もろとも殺して下さい」と言って、母親の食事を済ませて盗賊の所に戻って来た。張孝はこれを聞き、走って盗賊の所に行って「私の方が弟より太っています。私を食べて、弟を助けて下さい」と言う。張礼は「これは最初の約束なので、私が食べられます」と言って死を争った。それを見た非道な盗賊も兄弟の孝行心に打たれ、このような兄弟は見たことがないと2人の命を助け、さらに沢山の米と塩を与えた。兄弟はそれらを持って帰り、さらに孝行を尽くした。
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