張季明帖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:26 UTC 版)
『張季明帖』(ちょうきめいじょう)の書写年は不詳。「余收張季明帖…」から始まるのでこの名がある。張季明とは張旭のことで、『宝章待訪録』にも「世間季明第一書也」とあることから、張旭には伯高の他に季明という字があったと考えられる。本帖の内容は、自ら手に入れた張旭の『秋深帖』(しゅうしんじょう)が張旭の書の中で最もよいというもの。そして、「気力復何如也」と一筆で書いたところは『秋深帖』の一部を臨書したものであるが、王献之の『中秋帖』にも酷似している。柔軟に自由に書いているが古法の基礎があるため品格が高く、また古人の筆法が融和していることから比較的晩年の書と思わせる傑作である。25.8×31.3cmの紙本。
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