引き継がれる遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:46 UTC 版)
1998年の選挙で再選を阻んだ稲嶺恵一は、「対立した時期は複雑だったが、退任後、一緒に本を出した時、大田さんから肩を組んできて、酒を飲んだ。救われた気がした」と心境を明かした。1995年の稲嶺は県民大会後に政府の対応ががらりと変わったと語る。「県と政府が対等の立場で協議できるようになり、結果的に基地負担の軽減の道筋が示された。普天間が返還されていないことは心残りだろう」と語った。 自民党の県議時代は大田と対立する立場でもあった現職知事の翁長雄志は、通夜に駆けつけしばらく大田の額に手を当てて語りかけていたという。 私は一番、聞いてみたかったことを尋ねた。通夜に駆けつけた翁長知事が、横たわる大田氏の額に手をあてて語りかけていたという一文を、地元紙で目にしていた。どんな言葉を発したのか、どうしても聞いてみたかったのだ。 「額に手をあてて心のなかで言わせてもらったのは」と翁長知事は切り出した。「大田さんの思いを私もしっかり持っていますと。ウチナーンチュのそういった気持ちをいかにして政治の場で実現できるか頑張っていきたいと思います」そう言ってから、大田氏にこう語りかけたという。 「見守っていてください」
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