引き上げによる船体調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 10:10 UTC 版)
「海洋調査船へりおす遭難事故」の記事における「引き上げによる船体調査」の解説
海難審判庁は、潜水艇撮影のビデオテープの検証や所有者、造船所に対しての聴取、気象の精査などを行ったがめぼしい原因証拠がなかったため、230メートルの海底からの引き上げに踏み切る。海難審判の参考による沈没船の引き上げは国内初であった。引き上げは1987年9月28日から開始され、1988年7月14日に船が宮城県の塩釜港に係留され調査が行われた。乗員が全員死亡したことで目撃者がなく、めぼしい原因証拠を探すのに困難を極めたが船を引き上げたことで「重大海難事件」の証拠が整ったとして、1988年12月21日に海難審判の開始を申し立てた。指定海難関係人は運航管理者と造船所の設計課長であった。
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