式評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 08:56 UTC 版)
この標準では、一連の演算の並びの意味論を言語標準で提供することを推奨しており、式の文字通りの意味の微妙さと最適化が計算結果に与える影響を指摘している。この観点は以前の IEEE 754-1985 では全く触れられておらず、結果としてコンパイラ毎に計算結果が違ってきたり、同じコンパイラでも最適化レベルによって計算結果が異なるという状況を招いていた。 プログラミング言語は、それぞれの基数について、式を計算するときの途中の最小精度をユーザーが指定できるようにすべきである。これを標準では "preferredWidth" と呼び、プログラムのブロック毎に設定可能にすべきだとしている。式の計算途中で一時変数に途中結果を保存するとき、オペランドの最大幅を使い、設定されていれば "preferredWidth" を使うべきである。したがって例えば、x87 を対象とするコンパイラは計算途中の結果を拡張倍精度で保持するよう指定可能であることが望ましい。
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