式秀部屋、相撲協会の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 10:13 UTC 版)
「式秀部屋」の記事における「式秀部屋、相撲協会の対応」の解説
9日、10日の2日間をかけて式秀は部屋の力士たち1人ずつ全員と話し合ったという。おかみを外し、これまでの不満や改善点を確認したと見られる。6日の師匠会の出席者によると、つえをついて歩いており、出席者に「迷惑をおかけしました」と詫び、コンプライアンス委に呼ばれたことで血圧があがった様子であったという。 力士たちは式秀を変わらず信頼しており、式秀は部屋の出直しを決意しているが、部屋の正常化は式秀の健康状態にもかかっている。 式秀部屋は9日から稽古再開予定であったが、11日稽古再開となった。体調が心配される式秀も稽古場におりて指導を行った。コンプライアンス委は全ての聞き取りを終えており、今後は静観し、式秀と力士たちとの関係回復と部屋の自浄能力に期待していくという。 協会がこの問題の解決を図るうえで問題となったのは、おかみが相撲協会とは雇用関係にないことであるという。現在は部屋マネージャーを雇用している相撲部屋も複数存在するが、慣習的に相撲部屋の裏方仕事は部屋師匠の妻が行うことが多い。このため、協会がおかみを処分する場合は、式秀の管理責任を問う形にせざるを得ないという制度上の問題点も浮かび上がった。式秀部屋には部屋付き親方が在籍していないため、式秀が健康に注意しつつ力士の育成方法の改善をしていくほかない現状である。 25日に、協会は30日に全力士・親方衆・裏方などの全協会員、そしておかみ・マネージャーなど全ての相撲部屋関係者らを対象に感染症予防に関する1000人規模の講習会を行うことを発表した。感染症の専門家を講師として招き、両国国技館内でソーシャルディスタンスを取りながら、新型コロナウイルスについての認識を深めることを目的に行う。感染症防止と感染した場合にどうするか、直接専門家に聞いて学ぶ機会とした。東京大学医科学研究所の四柳宏教授(感染症内科学)らを講師に、密閉・密集・密接の「3密」を避けることや手洗いの徹底、肥満や糖尿病の基礎疾患を持っている場合は重症化しやすいことにも触れる内容となったという。
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