廃墟から新施設へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 23:29 UTC 版)
2000年代初めには、船原ホテルは廃墟として知られるようになった。廃墟愛好家の栗原亨は、2003年(平成15年)の書籍で、廃墟となった船原ホテルの内部に潜入した際の写真を公開している。火災を起した宴会場は完全に撤去され3階の屋上となっていたことや、鱒釣りやお狩場焼に使われた木造建築は崩壊し始めていたこと、本物が盗まれた後も館内には純金風呂の大きなレプリカが残されていた様子を知ることができる。栗原は浴場の様子を、次のように記している。「かつて純金の浴槽が置いてあった所には、水道のパイプ穴が何ヶ所か開いているだけ。そこを覗きこんでみると、純金らしき破片が2、3個落ちているのが見えた。そこに、確かにあったのだ……。」 廃墟愛好家の中田薫と中筋純も、2004年(平成16年)11月30日に廃墟巡り旅行の道中で、船原ホテルを訪れている。しかしこのとき既に、後述のリニューアル工事が始まっている最中で、ホテルは「骨だけの状態」となっていたという。 閉館から22年後の2005年(平成17年)12月24日、観光会社の時之栖が旧船原ホテル跡地に、日帰り温泉施設「湯治場ほたる」を開業した。
※この「廃墟から新施設へ」の解説は、「船原ホテル」の解説の一部です。
「廃墟から新施設へ」を含む「船原ホテル」の記事については、「船原ホテル」の概要を参照ください。
- 廃墟から新施設へのページへのリンク