府中の大欅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 06:29 UTC 版)
第3コーナーに関しては、寺山修司の著書などで「魔のコーナー」とされている。この場所に生育している木を俗に「大欅」(おおけやき)と呼ばれるが、実際に植えられているのは欅ではなく榎(エノキ)である。 芝コースがCコースおよびDコース使用の場合、テレビ中継では残り 800 m (4ハロン)地点のハロン棒が大欅の後ろに隠れてしまう。しかし、この大欅の下には、この隣接地域の「是政」の由来となった井田摂津守是政の墓所があり中継の際には必ず映り込むため、日本一テレビ放映の回数が多い墓所となっているほどで、歴史的にここは行政代執行の対象となったが、井田氏の子孫が日本刀をふるって抗議したため、史跡として保存されている。またこの木の一本を切った人夫が急死したのは墓のたたりと恐れられ、残った1本を切ることを引き受ける人がいなくなったという噂話もあり、観戦の妨げとなるにもかかわらずこの木が切られずにいる。 一般にここは最後の直線へ向けて速度を上げる場所であると同時に、カーブを曲がるために一方の側に負担が大きくなる場所であり、第118回天皇賞においてサイレンススズカが予後不良に至った例もあった。
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