広井町線全通と旧線廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/09 03:03 UTC 版)
「名古屋市電笹島線」の記事における「広井町線全通と旧線廃止」の解説
名古屋駅移転から1年半後の1938年(昭和13年)12月16日、名古屋駅降車口からの乗客の利便を図るため名古屋駅降車口前に停留場が新設され、笹島線・桜町西線両線との間に連絡線が敷設された。この名古屋駅降車口前停留場と既設の名古屋駅前(2代目)改め名古屋駅乗車口前停留場を結ぶ新線を「広井町線」と称する。この段階での路線長は171メートルであった(1939年3月末現在)。 1941年(昭和16年)12月9日付で、名古屋市は笹島町1丁目から那古野町2丁目まで606メートルの軌道敷設特許を得た。1年半後の1943年(昭和18年)3月20日、広井町線として名古屋駅降車口前停留場と那古野町停留場を直結する路線が開業に至る。同時に桜町西線ならびに堀内町線北部(堀内町 - 那古野町間)は廃線となった。その結果、名古屋駅前 - 那古野町間は駅前ロータリーを直進して中央郵便局前を右折、北東へ進んで那古野町へ至る新ルートとなった。また同時に中央郵便局前の名古屋駅前待避線も開業している。 なお6年で廃止された「桜町西線」は、笹島線と同じく1928年に特許を得た路線の一つで、特許区間は広井町3丁目から伏見町4丁目までの1.1467キロメートルであった。さらに伏見町4丁目から東桜町1丁目まで0.8650キロメートルを繋ぐ「桜町東線」の特許も得ていた。これらの特許は太平洋戦争後まで維持されたが、1956年(昭和31年)10月4日付で起業廃止が許可されて失効している。
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