常陸国の小幡氏
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常陸国にある小幡氏は、茨城郡小幡邑(現・東茨城郡茨城町小幡)から起こった一族である。居城は常陸小幡城。先祖に関しては、宇都宮氏の一族小田知重の三男・光重が鎌倉期に小幡城を築き小幡氏を名乗った宇都宮支流とする説、大掾詮幹の三男・義幹が応永24年(1417年)に小幡城を築城し小幡氏を名乗ったとする説の2つがある。のち後北条氏家臣だった小幡正俊が家康に仕え子孫が旗本となった(『寛政重修諸家譜』)。なお旗本の小幡氏は自身の祖を小幡光重とした上で、小田氏出身ではなく上州小幡氏と同じ甘楽郡小幡出身とするが、上州小幡氏には光重の名は無い。但し、この一族には真壁郡の地頭職で上州小幡氏の一族である小幡四郎左衛門尉(真壁小幡氏)の流れが入っている可能性が高い。正俊の家紋は直之系と似て「軍配団扇内七五三笹」である。 陸奥国にある小幡氏は、伊達郡東根上郷小幡村(現・福島県伊達市保原町小幡)から起こった一族である。宇都宮氏の一族で古くから伊達氏に仕えていたと思われる。留守氏の重臣に小幡為綱の名前があり、水沢・仙台藩の家臣に家名が残る。
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