席次数方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:16 UTC 版)
「フィギュアスケートの採点法」の記事における「席次数方式」の解説
席次数(プレースナンバー)方式は、1998年まで用いられた順位決定法で、絶対多数(過半数以上)の審判員が他の競技者より良いと採点した競技者が上位となるようにした方式である。各競技者の順位は、絶対多数の審判員から得た順位(席次)が小さい競技者を上位とし、同順位の競技者が複数いる場合は次の優先順で決定する。 支持された審判員の人数が大きい競技者が上位 支持された審判員の席次の合計が小さい競技者が上位 審判員全員の席次の合計が小さい競技者が上位 この方式は、ある審判員が極端な採点をしても、その採点が順位に及ぼす影響を少なくしている。 例えば、競技者が9名の審判員から1位を2名、2位を4名、3位を3名から得たとき、支持された審判員の人数、絶対多数の審判員から支持された席次、支持された審判員の席次の合計、審判員全員の席次の合計は、それぞれ2、6(=2 + 4)、10(=1×2 + 2×4)、19(=1×2 + 2×4 + 3×3)となる。下記の順位表では選手A行の右側の欄に「6/2, 10, 19」と記載している。 フリースケーティングの順位表(6名の競技者A-F、9名の審判員J1-J9) J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 J8 J9 順位 順位点 A 1 1 2 2 2 2 3 3 3 6/2, 10, 19 2 2.0 B 2 2 1 1 1 1 1 1 1 7/1, 7, 11 1 1.0 C 3 3 3 4 4 4 2 2 2 6/3, 15, 27 3 3.0 D 4 4 4 3 3 3 5 5 6 6/4, 21, 37 4 4.0 E 5 5 6 6 6 6 4 4 4 5/4, 22, 46 5 5.0 F 6 6 5 5 5 5 6 6 5 5/5, 25, 49 6 6.0 最終的な順位は、1980年までは各種目の総得点に対する席次から順位を決定していた。1980年からは順位点が導入され、各種目の順位に応じて順位点を与え、各種目の順位点の合計が少ない競技者が上位とすることによって最終的な順位を決定していた。
※この「席次数方式」の解説は、「フィギュアスケートの採点法」の解説の一部です。
「席次数方式」を含む「フィギュアスケートの採点法」の記事については、「フィギュアスケートの採点法」の概要を参照ください。
- 席次数方式のページへのリンク