市振駅 - 青海駅間の輸送改善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:00 UTC 版)
「北陸本線」の記事における「市振駅 - 青海駅間の輸送改善」の解説
親不知・子不知に沿って走るこの区間は災害多発区間であり、1922年には親不知駅 - 青海駅間の勝山トンネル付近で90名の死者を出した北陸線列車雪崩直撃事故が発生している。そこで複線化にあたっては、市振駅 - 親不知駅間は親不知トンネル(新)を含む新線を建設して旧線をすべて放棄、親不知駅 - 青海駅間は上り線専用の新子不知トンネルを山側に建設し、旧線を下り線へ転用することで複線化を実施した。 うち、線路移設を伴った市振駅 - 親不知駅間については、中間にあった風波信号場を境に、1965年(市振駅 - 風波信号場間)と1966年(風波信号場 - 親不知駅間)の2回にわたって、複線化を実施した。なお、風波信号場 - 親不知駅間については、後に北陸自動車道(親不知IC)の用地として転用された。 親不知駅 - 青海駅間については、1965年9月30日に青海駅から1.1km米原よりの勝山トンネル青海側坑口付近に黒岩信号場を新設し、新設と同時に以東は線増による複線化を実施、親不知駅 - 黒岩信号場間については、それと同時に新設した上り線(新子不知トンネル)を暫定的に単線で供用した。1966年9月30日に旧線を下り専用としてトンネル間をロックシェッドで強化、および電化することにより再度供用を開始し、複線化を達成した。なお、電化は単線区間が残る1965年9月30日の時点で実施されている。 旧線の親不知トンネル 旧線の風波トンネル
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