工藤ノリコ
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工藤 ノリコ(くどう ノリコ、1970年〈昭和45年〉3月10日[1] - )は、日本の絵本作家、漫画家、エッセイスト。
代表作は、絵本の『ノラネコぐんだん』シリーズ(白泉社)で、シリーズ累計350万部を突破している(2024年11月時点[2])。そのほか、『ピヨピヨ』シリーズ(佼成出版社)、『ペンギンきょうだい』シリーズ(ブロンズ新社)。漫画の『ワンワンちゃん』シリーズなど。絵本・漫画の他に、童話やイラスト、エッセイ連載などマルチに活動している[3]。
来歴
神奈川県横浜市青葉区生まれ[4]、千葉県千葉市育ち[注 1]。女子美術短期大学卒業[4][6]。短大卒業後「東京ディズニーランド」で2年半美術の仕事に携わったが、絵本を作るために退職。出版社に持ち込みしたり、小学館が1994年に創刊した『おひさま』のコンテスト・おひさま大賞の最終選考に残った際に、フリーランスの絵本編集者・土井章史にのちのデビュー作(コバン)を推されている[7]。
1999年3月刊行、『コバンツアーかぶしきがいしゃ』(偕成社、ISBN 4-03-204970-X)で絵本作家デビューする[6][1]。本人は絵本の他にイラストやエッセイも手掛けている[6]。沖縄書店大賞絵本部門準大賞受賞。
1995年から地元のプロ野球チームである千葉ロッテマリーンズを応援している[8]。2025年には同球団とノラネコぐんだんのコラボレーショングッズが発売された[9]。
ノラネコぐんだん展
2019年には、絵本作家20周年を記念して「工藤ノリコ 絵本作家20周年記念 ノラネコぐんだん展」を開催。2019年4月17日、東京都中央区にある松屋銀座8階イベントスクエアでの開催を皮切りに、北海道札幌市や福岡県福岡市など全国を巡回[3]。展覧会では、「ノラネコぐんだん パンこうじょう」を含むシリーズの原画や、漫画「ワンワンちゃん」、読み物「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」の原画が飾られた。全国巡業では、述べ20万人が来場[10]。2024年1月19日(金)〜2月12日(月・祝)で開催された大阪府大阪市の梅田ロフト4階イベントスペースにて展覧会は終了した[10]。
作品一覧
- 1999年3月「コバンツアーかぶしきがいしゃ」
- 2000年1月「オラウーちゃん」
- 2001年3月「オラウーちゃんとまほうのやかた」
- 2001年12月「センシュちゃんとウオットちゃん おひさまのほん」
- 2003年12月「ピヨピヨ スーパーマーケット」
- 2004年6月「セミくんいよいよこんやです」
- 2007年4月「フローリアとおじさん」
- 2007年5月「ペンギンきょうだい れっしゃのたび」
- 2007年11月「ピヨピヨ メリークリスマス」
- 2008年4月「マルガリータと森のまもの すきっぷぶっくす」
- 2009年9月「Letters」
- 2009年10月「ピヨピヨ もりのゆうえんち」
- 2010年7月「マルガリータとまほうのドロップ すきっぷぶっくす 」
- 2012年1月「ピヨピヨ ハッピーバースデー」
- 2012年12月「ノラネコぐんだん パンこうじょう」
- 2017年7月「ノラネコぐんだん パンこうじょう(2012年刊行の大型絵本判 / 第1弾)」
- 2014年4月「ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ」
- 2019年9月「ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ(2014年刊行の大型絵本判 / 第2弾)」
- 2014年4月「ピヨピヨ はじめてのキャンプ」
- 2014年11月「ジャングルのおうさま」
- 2015年1月「ペンギンきょうだい バスのたび」
- 2015年3月「工藤ノリコのピヨピヨ絵本」(全5巻)
- 2015年11月「ノラネコぐんだん おすしやさん」
- 2023年9月「ノラネコぐんだん おすしやさん(2015年刊行の大型絵本判 / 第3弾)」
- 2016年4月「ピヨピヨ おばあちゃんのうち」
- 2016年11月「ノラネコぐんだん そらをとぶ」
- 2016年11月「ノラネコぐんだん のりものGIFT BOX」
- 2017年4月「ノラネコぐんだん あいうえお」
- 2017年11月「ノラネコぐんだん アイスのくに」
- 2017年11月「ノラネコぐんだん かるた」
- 2018年4月「ノラネコぐんだんと海の果ての怪物」
- 2018年10月「ノラネコぐんだん はらぺこレシピ」
- 2018年10月「ノラネコぐんだん おばけのやま」
- 2019年4月「ノラネコぐんだんコミック」
- 2019年4月「ノラネコぐんだん ふねにのる Noraneko Gundan' s going on board!」
- 2019年11月「ノラネコぐんだん カレーライス」
- 2020年11月「ノラネコぐんだん おでかけシールブック」
- 2020年11月「ノラネコぐんだん ケーキをたべる」
- 2021年3月「ノラネコぐんだんと金色の魔法使い 」
- 2021年7月「ノラネコぐんだん いろいろさがしえブック」
- 2021年10月「こんやはどんなゆめをみる?」
- 2021年10月「増補改訂版 工藤ノリコBOOK」
- 2021年11月「ノラネコぐんだん はんたいことばカード」
- 2021年11月「ノラネコぐんだん ラーメンやさん」
- 2021年11月「ふゆってどんなところなの?」
- 2022年7月「ノラネコぐんだん おかしなさがしえブック」
- 2022年11月「ノラネコぐんだん うみのたび」
- 2022年11月「10周年限定特典付きノラネコぐんだん大図鑑」
- 2023年11月「ノラネコぐんだん ぺこぺこキャンプ」
- 2023年11月「ノラネコぐんだん ぺこぺこキャンプ(ポーチ付き限定版)」
- 2024年11月「ノラネコぐんだん ピザをやく」
- 2024年11月「ノラネコぐんだん ピザをやく(トート付き限定版)」
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『MOE』通巻291号 2004, p. 18.
- ^ “350万部突破!! 大人気シリーズ最新作『ノラネコぐんだん ピザをやく』、大きめで丈夫な『トート付き限定版』ともに11月1日発売!!”. めざましmedia(めざましテレビ). フジテレビジョン (2024年11月1日). 2025年3月21日閲覧。
- ^ a b 「いたずら好きのノラネコがたまらない! だいすけお兄さん、工藤ノリコ「ノラネコぐんだん展」に登場」『好書好日』(朝日新聞)2019年4月22日。2024年12月5日閲覧。
- ^ a b “工藤 ノリコ(著者詳細情報)”. 絵本ナビ. 2022年9月2日閲覧。
- ^ “子ども時代が創作のベース 横浜出身の絵本作家・工藤さん”. カナロコ. 神奈川新聞 (2019年4月26日). 2025年3月21日閲覧。 “2歳まで横浜市青葉区。”
- ^ a b c “工藤ノリコ おすすめランキング (103作品)”. ブクログ. 2022年9月2日閲覧。
- ^ 『MOE』2018年1月号 2017, p. 34, 絵本作家4人座談会.
- ^ “ロッテと大人気キャラのコラボが話題 SNS拡散で予約殺到…作者は筋金入りのファン”. Full-Count(フルカウント) (2025年5月23日). 2025年5月24日閲覧。
- ^ “ロッテ 絵本シリーズ「ノラネコぐんだん」×マリーンズコラボグッズ予約販売開始”. スポーツニッポン (2025年4月3日). 2025年5月24日閲覧。
- ^ a b 「梅田ロフトで「ノラネコぐんだん展」 原画200点、グッズ300点そろえ」『梅田経済新聞』2024年1月22日。2024年12月5日閲覧。
参考文献
- 長塚通代 編「ニッポンの絵本作家100人パーフェクト・ガイド[永久保存版]」『月刊MOE 1月号:通巻291号』第26巻、第1号、白泉社、8-36頁、2004年(2004年1月1日発行)。ASIN B07XX5DF34。全国書誌番号: 00040278。「①生年月日 / ②出身地 / ③デビュー作 / ④2004年の予定 / ⑤絵本作家になったきっかけ / ⑥子どもの頃読んだ本で心にのこっているもの / ⑦好きな作家、作品 / ⑧絵本作家になりたい人、読者へのメッセージ。」
- 門野隆 編「巻頭大特集:絵本作家特集2018」『月刊MOE 2018年1月号:通巻459号』第40巻、第1号、白泉社、2017年12月1日。 JAN 4910187870180。「p.32-35 絵本作家4人の仲良しトーク:工藤ノリコ・さかざきちはる・たんじあきこ・どいかや。」
関連項目
外部リンク
- 工藤ノリコ (@noriko_kudoh) - X(旧Twitter)
- 工藤ノリコ&工藤利幸のオフィシャルサイト
- ノラネコぐんだん公式 - 白泉社
- “おいしい!おかしい!『ノラネコぐんだんパンこうじょう』工藤ノリコさんインタビュー”. 絵本ナビ (2012年12月13日). 2025年3月21日閲覧。
- “5社合同企画『みんな大好き!工藤ノリコフェア』開催記念工藤ノリコさんが遊びに来てくださいました!”. 絵本ナビ (2013年9月5日). 2025年3月21日閲覧。
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