巡礼に出発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 17:07 UTC 版)
ムハンマド・ブン・アブドゥッラーがメッカでの迫害を逃れてヤスリブへ移住(聖遷、ヒジュラ)後のある日、神(アッラー)からムハンマドに巡礼が信仰者の義務である旨の啓示が下った。その後ムハンマドは何度も巡礼を試み、2回はメッカで礼拝もしたが、これらは神意にかなった巡礼ではなかったと解されている。聖遷後10年目の年、ムハンマドはメッカ巡礼の支度をした。出発の日、マディーナ(ヤスリブ)だけでなく近在の村々からも預言者の巡礼に同行しようと人々が集まってきた。ムハンマドは出発の直前、アンサールの一人、アブー・ドゥジャーナ(英語版)を呼んで、自分が留守の間、マディーナを守るように言いつけ、ズルキアダ月(英語版)の25日、月の終わりまであと4夜という日(西暦632年2月)にマッカに向けて出発した。ムハンマドの妻たちは全員同行した。
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