川魚のジャンプ水槽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 04:15 UTC 版)
リニューアル後は、川魚が川の変化に合わせて遡上する習性を利用して、渓流をジャンプして遡上するヤマメ、オショロコマ、ウグイを展示する水槽もある。渓流を模した水槽に川魚を飼育し、約15分又は20分毎に水位を低くする。水量が減ると川魚は川の上流へ勢いをつけて段差を飛び越える、遡上(川上り)を始める。この水槽において、ヤマメが主となっているのは、温根湯(おんねゆ)の魚を全て試して、ヤマメがもっとも積極的に遡上するからだと水族館職員は説明する。サケ科の淡水魚類が遡上する水槽は、日本初展示である。 だが、リニューアル作業中は魚が飛ばなかった。そのため、魚が実際に遡上するよう、魚種の選定のやり直し、水深、川底の形状、流れの強さなどの調整を繰り返し、水族館職員が休館中に3か月を超える実験・研究をし、自然な姿を再現できる水流と勾配を導きだして、オープン直前に完成している。この水槽は、水族館職員が企画したが、当初、中村元には反対されていた。しかし水族館職員が「人々を喜ばせる水槽を作りたい」と造った。職員は、埼玉県にある擬岩製作会社へ行き、細かい助言を行っている。のちの取材で、もっとも製作に苦心した水槽だったと職員は述べている。
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