島田組とは? わかりやすく解説

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島田組

読み方:シマダグミ(shimadagumi)

江戸時代から明治初期豪商


島田組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 07:01 UTC 版)

島田組(しまだぐみ)は、京都で「蛭子屋」を名乗った江戸時代の豪商。呉服商、両替商を営んでいた。

概要

元禄年間に山城国綴喜郡内里村(京都府八幡市)から京都に奉公に出た島田八郎左衛門が、京都で呉服商を創業し、次いで江戸尾張町、大坂天満橋に開店した。当初、徳田屋伝兵衛と称していたが、将軍徳川吉宗から蛭子の盃を拝領したことで「蛭子屋」を屋号とし、当主は八郎左衛門を称した。

1752年(宝永2年)、幕府の「金銀御為替御用達」十人組に加入し、両替業を営み[1]、 幕末になると呉服業は漸次衰退し、金銀御為替御用達も十人組で残るのは、小野組と島田組のみとなった。

1868年1月(慶応3年12月)に明治政府は財源確保のために「金穀出納所」を設けたさいに、三井三郎助[2]・小野善助とともに島田八郎左衛門を「金穀出納御用達」とし翌慶応4年1月には「出納所御為替御用達」に任じた。

島田組の破綻

1874年(明治7年)、官全抵当増額令(大蔵省乙号11達)によって、預り金全額に相当する抵当物の提出を求められると、その調達ができず小野組とともに閉店した。当主・島田三郎兵衛の大阪高麗橋の邸宅は1877年に藤田伝三郎に売却された[3]

参考文献

  • 下中 弘『日本史大辞典 第一巻』平凡社、1992年12月18日。ISBN 4-582-13101-8 
  • 下中 弘『日本史大辞典 第三巻』平凡社、1993年5月18日。 ISBN 978-4582131031 

脚注

  1. ^ この他、木綿、繰綿、真綿などを手広く扱っていた。
  2. ^ 京都商人である
  3. ^ 『藤田組の発展その虚実』佐藤英達, 三恵社, 2008、p19

関連事項


島田組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 18:23 UTC 版)

首領への道」の記事における「島田組」の解説

カッコ内は登場話) 佐久間龍造小林勝彦二代目組長(1 - 3) 成田正次:伊吹 剛若頭(1) 桜井鉄太郎清水健太郎幹部若頭補佐若頭三代目組長。(1 - 24) 金沢慎市:中野英雄幹部若頭補佐絶縁処分金沢組の項目を参照(1 - 8) 梶原一平伊藤敏八若頭補佐若頭代行二代目舎弟頭。(1 - 4) 広瀬辰男:水上保広若頭補佐二代目舎弟三代目舎弟頭。(1 - 68 - 10) 藤井武市:橋本竹廣五王四郎若頭補佐二代目舎弟三代目舎弟。3より五王四郎。(1 - 69・10) 北条宜忠:清水敬伸・本城丸裕幹部北条組長。4のみ本城丸裕。(1・2、4) 根来浩次:加藤英真櫻木健一組員幹部若頭若頭代行11より櫻木健一。(1・210 - 19) 高塚(?) …島田組幹部高塚組長(1・2) 川端清水良統組員金沢組移籍。(5・6) 野口木下ほうか組員金沢組移籍。(5・6) 塚本五十嵐 明組員。(5・6) 今西池田勝志組員。(5・6) 真島武井三二真島組組長(9) 井波慎二中野英雄幹部若頭補佐金沢組の項目を参照(11 - ) 菊池佐々木庸二…組員。(11 - 13) 安西高橋義則…幹部安西組長(13) 川村(?) …安西舎弟(13) 稲垣左近団 時朗若頭補佐稲垣組長23のみ南条豊。(9・2023完結編) 花本勝男水上保広若頭補佐、花本組組長(20) 堀田加藤正記幹部。(20 - 23) 早乙女伍郎:松尾勝人友金敏雄若頭補佐完結編のみ友金敏雄。(2122完結編山本勝夫:伊吹 剛若頭補佐。(23 - 完結編権堂高山登美夫…幹部。(完結編

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「島田組」を含む「首領への道」の記事については、「首領への道」の概要を参照ください。

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