岡田英弘による学説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 02:08 UTC 版)
岡田英弘は、日本書紀にいう神武天皇から応神天皇までの歴代を、『日本書紀』の編纂を命じた現政権(天武天皇とその子孫たち)の都合によって創出された架空の存在とし、日本書紀の歴代天皇たちのうち、歴史上存在したのが確実なのは仁徳天皇からであるとし、禰とその子孫たちの王統を河内王朝と称する。 岡田は、雄略天皇に比定される倭王武が487年に中国の南朝宋に送った上表文にいう「祖禰(そでい)」を「「祖父である禰」の意味」だと解釈、禰(でい)を倭王武の祖父の名だと解釈した。 岡田は、この解釈にもとづき、宋書にみえる倭の五王と『日本書紀』の歴代天皇を次のように比定している。 禰(仁徳天皇)┬賛(履中天皇) ├珍(反正天皇) └済(允恭天皇)┬興(安康天皇) └武(雄略天皇)
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