山査子

世界宗教用語大事典

さんざし 【山査子】

バラ科落葉低木。中国原産で庭木として栽培。キリストの荊冠はこの木で作られたと伝説にある。冠をかぶせられたとき飛び散ったキリストの血は山査子を清めたとして、この木は厄除とされ、健康の女神カルナ（Carna）の聖木ともする。カルナは新生児の血を吸う魔鳥を追い払うので、揺りかごにこの小枝をさす風習も生まれた。アリマタヤのヨセフが聖杯を運んだとき、この木の杖を地面に刺して休んだところ、根づいて花開いたという。花言葉は「希望」。