尿糖半定量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:50 UTC 版)
「尿中一般物質定性半定量検査」の記事における「尿糖半定量」の解説
糸球体でろ過された原尿にはグルコース(ブドウ糖)が含まれているが、健常人では尿細管でグルコースが再吸収されるため、尿中には微量(40-85 mg/日程度)存在しない。再吸収が追いつかなくなる血糖値は(再吸収閾値)は180 mg/dLとされている(個人差が大きい)。尿糖試験紙の検出感度は、およそ、40-100 mg/dLである。また、尿試験紙の糖半定量値(1+)は尿糖定量の100 mg/dLに相当するように標準化されている。 尿糖が陽性となる場合尿糖が偽陽性となる場合尿糖が偽陰性となる場合高血糖 糖尿病 食事性胃切除術後(摂取した糖が急速に小腸に流入し吸収されるため) 大量の糖質摂取後(一過性) 腎性糖尿 遺伝性の腎性糖尿(尿細管のグルコーストランスポーターの減少またはグルコースとの親和性低下) 尿細管障害:ファンコーニ症候群、ウィルソン病、等 糖尿病の糖尿病の治療#SGLT2阻害薬(グルコース再吸収の阻害)。 生理的糖尿 正常妊娠 出生直後の新生児では血糖値が正常でも尿糖が陽性になることがある。 漂白剤・過酸化物・ヨード化合物のような強力な酸化剤の混入。 大量のビタミンC摂取 高比重尿で反応低下。 尿放置(細菌により急速にグルコースが消費される)。 ゲンチジン酸 ケトン体
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