尿筒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 02:18 UTC 版)
詳細は「ポータブルトイレ」を参照 武家社会では衣冠束帯長裃が武士の正装であったため、正装した状態で排泄する際は、尿筒と呼ばれる竹筒を袴の裾から差し入れて用を足していた。尿筒は平安時代には既に存在した。また将軍家に代々使え、尿筒を持つ公人朝夕人という役職が存在し、土田家が代々世襲していた。
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尿筒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 23:13 UTC 版)
尿筒(しとづつ)とは、主として竹で作成した携帯型の小便器。束帯など複雑長大な衣服を着用して用をたすことが困難な際、衣服中に差し入れて用いた。従者の腰にささせ、または浅黄の嚢にいれて従者にもたせた。鎌倉時代から江戸時代にかけて、征夷大将軍などの尿筒を扱う公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)と呼ばれる役職が専任かつ世襲で存在した。 尿筒は、「完筒」、「環筒」(かんづつ)ともいう。 『木曾街道 続膝栗毛 三編 下』(十返舎一九、1810年(文化7年)〜1822年(文政5年))では、作中人物が完筒の中の「酒」を飲んだ一幕がある。 すなわち、 おせう「エエ埒もないひよんだくれなことしたわい」おやぢ「なんでじやいな」おせう「その吹筒の酒うつかり呑よつたがアア胸がむかつくむかつく」弥次「なぜでござります」おせう「そうたい禁裏の御葬送などの節堂上方がみなもたせらるる'''完筒'''といふものはそれじやわいなあなたがたが急に手水にゆきたくならせられた時それへなさるるものじや江戸でも青竹を火吹竹ほどにきつて大名衆のもたせらるる事があるやはり江戸でも'''完筒'''といふて小便なさるるものじやわいな」北八「エエそんなら此吹筒もとは公家衆の小便担(たご)かへサアサア大変大変」 とある。
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