小惑星帯
直径1km以上の小惑星が100万個以上存在すると推定される小惑星帯(アステロイドベルト)
小惑星は、中心にある太陽を取り囲むかたちで無数に分布しており、とくに小惑星が集中している火星と木星の軌道の間のドーナツ状の部分を「小惑星帯」と呼んでいます。
小惑星帯の中の小惑星は円形に近い安定した軌道をまわっていますが、なかには木星の重力の影響を受けて、太陽系の中心に向かう軌道に変化してしまう小惑星もあります。このように地球の軌道のそばまで来る小惑星を「地球近傍小惑星」(Near Earth Object略して「NEO」)といい、これらは地球に衝突する危険性をもった天体といえます。
きれいな尾を引いて流れる彗星も小惑星のひとつ?
じつは、小惑星と彗星を厳密に区別できるわけではありません。
彗星は太陽に近づくと暖められてガス(水蒸気)を放出し長い尾を引きますが、太陽から離れてしまうとガスの放出が止まってしまい、見たところ小惑星とまったく変わりません。また、ガスの成分を放出しきってしまえば太陽に近づいても尾を引くことがないので、その天体は小惑星として観測されることになるでしょう。逆に、小惑星として観測されていたものが突然ガスを放出して、じつは彗星だったということもあるのです。
つまり、長い尾を引く彗星も、ちりや氷でできた「小惑星」のひとつと呼ぶことができます。
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