小字の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:20 UTC 版)
都市部では、かつて小字が存在していても、区画整理事業や住居表示の導入によって小字は消滅していることが多い(大字は住居表示実施後の町名に引き継がれることが多い)。小字廃止の大きな理由としては、小字の境界線が複雑で必ずしも道で分けられていないことや、地番の付け方に決まりがなく土地丈量の順序につけられていることが挙げられ、住居表示の実施、町名・地番の整理によって廃止されるケースもある。また、旧村の飛び地がお互いに入り組んでいることも理由の一つである。 番地を小字ごとに起番している地域では地番の識別に小字が必要であるが、大字ごとに起番している地域では地番の識別に小字を必要としないことから、小字が存在していても行政上廃止していることが多い。前者の地域の場合、新郵便番号制度においては大字に対して郵便番号を振ることが基本とされており、新型区分機では郵便番号+番地をバーコードとして郵便物に印字していることから、同じバーコードでも別の宛先となる例が生じる。一方で稀に小字が新設される例もある。
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