小堀鴎一郎とは? わかりやすく解説

小堀鴎一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 05:02 UTC 版)

小堀 鴎一郎(こぼり おういちろう、1938年2月5日[1] - )は、日本医師医学博士東京大学、1971年)。父は小堀四郎、母は小堀杏奴、母方の祖父は森鷗外[2]、母方の祖母は森志げ。岳父は嘉治隆一[3]。先祖に小堀遠州がいる。長女麻子、長男鉄郎、次男陸郎

人物

1938年、東京府に生まれる[4]成城学園初等学校成城学園中学校國學院大學久我山高校城北高校を経て[5]、1956年に東京都立戸山高等学校を卒業。1965年、東京大学医学部医学科卒業[6]。1971年、「胃癌の粘液、及び酵素に関する組織化学的研究」で東京大学より医学博士の学位を取得[7]

外科医として食道癌を専門とし[8]東京大学医学部附属病院第一外科や国立国際医療研究センターに約40年間勤務した[6]。国際医療研究センターでは病院長を務めた[9]

定年退職後、埼玉県新座市の堀ノ内病院へ赴任[6]。当初は外来診療などに従事していたが、同僚の退職時に自宅で寝たきりの患者を引き継ぐよう依頼される[8]。このため、3年後から在宅患者への訪問診療に携わるようになった[8][9]。2018年、自身の訪問診療医としての看取りの経験を基に『死を生きた人びと : 訪問診療医と355人の患者』を執筆[6]。2019年、同書が第67回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した[10]

著書

単著

共著

共編著

  • 出月康夫総編集、小堀鴎一郎責任編集 編『癌 : 現況と最新治療』中山書店〈外科臨床ハンドブック 2〉、1994年4月。 ISBN 978-4521440217 
  • 横光桃子共編、小尾俊人編註 編『林太郎と杏奴』幻戯書房〈鷗外の遺産 1〉、2004年11月。 ISBN 978-4901998093 
  • 横光桃子共編、小尾俊人編註 編『母と子』幻戯書房〈鷗外の遺産 2〉、2005年8月。 ISBN 978-4901998109 
  • 横光桃子共編、小尾俊人編註 編『社会へ』幻戯書房〈鷗外の遺産 3〉、2006年6月。 ISBN 978-4901998116 

脚注

  1. ^ 小堀鴎一郎先生プロフィール
  2. ^ 小堀鷗一郎” (2019年9月19日). 2021年1月10日閲覧。
  3. ^ 佐藤一齋先生年譜補遺田中佩刀、明治大学教養論集, 134 1980-03-01
  4. ^ “小堀鴎一郎さん 医療界の中枢から町の在宅医 個々の死を深く見つめて 往診の現場や患者の姿、著書に”. 毎日新聞. (2018年7月21日). オリジナルの2018年7月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180721111035/https://mainichi.jp/articles/20180721/ddm/014/040/007000c 2019年2月25日閲覧。 
  5. ^ 【インタビュー】小堀鷗一郎(訪問診療医・82歳)「その人らしい死を迎えるため、医師と患者が共に考えることが必要です」”. 2023年11月3日閲覧。
  6. ^ a b c d 死を生きた人びと”. みすず書房. 2019年2月25日閲覧。
  7. ^ 胃癌の粘液、及び酵素に関する組織化学的研究”. CiNii Dissertations. 2021年1月13日閲覧。
  8. ^ a b c “(ひと)小堀鴎一郎さん 外科医から訪問診療医に転じた文豪の孫”. 朝日新聞. (2018年10月5日). https://www.asahi.com/articles/DA3S13709700.html 2019年2月25日閲覧。 
  9. ^ a b 森鷗外の孫、東大卒医師が「町のお医者さん」になった理由”. 現代ビジネス. 講談社 (2019年1月1日). 2019年2月25日閲覧。
  10. ^ 第67回日本エッセイスト・クラブ賞が決定 『線量計と奥の細道』と『死を生きた人びと』の2作品が受賞”. Book Bang. 新潮社 (2019年5月29日). 2021年1月13日閲覧。

小堀鷗一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 01:48 UTC 版)

人生をしまう時間」の記事における「小堀鷗一郎」の解説

埼玉県新座市にある堀ノ内病院訪問診療医。在宅終末期医療携わっている。祖父は「高瀬舟」で知られる医師作家森鷗外

※この「小堀鷗一郎」の解説は、「人生をしまう時間」の解説の一部です。
「小堀鷗一郎」を含む「人生をしまう時間」の記事については、「人生をしまう時間」の概要を参照ください。

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