将棋ソフトを用いた研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:55 UTC 版)
前述の通り、将棋ソフトの導入が三段時代以降の角換わりの採用、2021年以降の相掛かりの採用に影響を与えているとされている。2021年のインタビューでは、将棋の勉強法として棋譜並べや詰将棋といった通常の方法のほか、将棋ソフト開発に利用される互角局面集を使って中盤の互角の局面から将棋ソフトと対局し、中盤の判断力を改善していると語っている。将棋ソフトを用いて序盤以外の局面で自分の評価軸をただすという使い方について、将棋ソフト「水匠」の開発者である杉村達也は「とてもめずらしい使い方で、ほかにあまり聞いたことがありません」と述べている。 藤井が将棋ソフトを研究に用いるようになったきっかけは、三段時代の2016年5月に千田翔太から勧められたことであり、千田からは将棋ソフトのインストールの方法も教わった。2020年にはCPUで動かすNNUE系の将棋ソフト「水匠」を利用していることを明かしている。その後、2020年度の王将リーグが終わった頃に、プロ棋士の中でもいち早くGPUで動かすディープラーニング系の将棋ソフト「dlshogi」を導入した。藤井は「dlshogi」が従来のCPUで動かす将棋ソフトと比較して序盤に優位性があると認識しているが、終盤は「水匠」の方が正確な場合が多いとも評している。「dlshogi」を研究に導入してから、ディープラーニング系の将棋ソフトに特徴的な手が見られるようになったと指摘する声もある。
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