対韓国工作への協力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:47 UTC 版)
「在日本朝鮮人総聯合会」の記事における「対韓国工作への協力」の解説
朝鮮総聯は、北朝鮮の韓国への対南工作に協力しているとされている。1974年(昭和49年)8月15日、日本からの解放記念日である光復節の祝賀行事をソウルの国立劇場で開催中、当時の大韓民国大統領・朴正煕の妻・陸英修が在日韓国人の文世光(ムン・セグァン、문세광)に射殺された(文世光事件)。文の目的は朴大統領の暗殺だったが、韓国の警察による捜査によれば朝鮮総連の関与が明白であるとされた。これは赤化統一を目指した文が朝鮮総連の支援を受けながら、大阪府大阪市中央区の高津派出所から拳銃を窃盗したり、韓国への偽造ビザや偽造パスポートを作成したりしたとされたためである。 この韓国側の主張に対して、日本政府が朝鮮総聯の関与を否定したため、韓国内では反日感情が高まり日韓関係は国交正常化後、最悪の状態に陥った。日本がこのような態度に出たのは中華人民共和国との国交正常化から日が浅かったため朝鮮総連を刺激したくなかったのではないかとされているが、実際にはこの時期の中朝関係は文化大革命の影響で冷却化しており、真偽は不明である。 なお、朴の娘である朴槿恵が北朝鮮を訪問した際、金正日総書記が北朝鮮の関与を認めて謝罪したため、朝鮮総聯が朴正煕大統領暗殺の工作に関与していた証左とされている。
※この「対韓国工作への協力」の解説は、「在日本朝鮮人総聯合会」の解説の一部です。
「対韓国工作への協力」を含む「在日本朝鮮人総聯合会」の記事については、「在日本朝鮮人総聯合会」の概要を参照ください。
- 対韓国工作への協力のページへのリンク