対抗的まなざし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 13:53 UTC 版)
「まなざし (哲学)」の記事における「対抗的まなざし」の解説
1992年の評論 "The Oppositional Gaze: Black Female Spectatorship" (「対抗的まなざしー黒人女性の観客性」)において、ベル・フックスは黒人女性の「対抗的まなざし」という概念を導入し、ローラ・マルヴィの「男性のまなざし」概念を論駁しようとしている。この概念は規範的な白人女性の観客性と相反するものとして存在する。マルヴィの評論は男性のまなざしとそれが白人女性を客体化していることについて文脈を提供するものである が、フックスの評論は「「まなざし」と西洋文化における視覚快楽嗜好症的支配体にフェミニズム的分析をする際の鍵となるようなパラダイムとしての対抗性」を切り開くものである。 対抗的まなざしは、とくに映画において「マミー」「イゼベル」「サファイア」などステレオタイプな形で長い間意図的に誤った形で黒人女性が表象されてきたがゆえに、抵抗的批判となる。
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