宋に関する伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 08:11 UTC 版)
「宋である男が野良仕事をしていた。すると森の方から兎が飛んできて切り株に首をぶつけて死んでしまった。男は何もしないで兎を得た事に喜び、次の日からまた兎が切り株にぶつける事を期待して、じっと切り株を見守る事にした。兎は二度とやって来ず、男の畑は草が生い茂った。」 韓非が旧来の制度にしがみついている者を批判するのに使った伝承である。ここから臨機応変に物事を処理できないものの事を「守株」と言うようになった。株(くいぜ)を守る、とも。この話を元に北原白秋が『待ちぼうけ』の詩を作っている。 この伝承や先述の宋襄の仁など、宋に関する伝承には非合理的な奇妙な判断をそしるものが多いが、一説に周系統の勢力と異質な体質を持つ古代の夏王朝系統の杞の文化と殷(商)系統の宋の文化は蔑視されていたため、偏見で誇張された部分も多かったのではないかとも言われている。
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