守田勘彌とは? わかりやすく解説

もりた‐かんや【森田勘弥/守田勘弥】

読み方:もりたかんや

《もと森田11世から守田》森田座守田座)の座元および歌舞伎俳優

[一]12世)[1846〜1897守田座新富町移して新富座改称演劇改革取り組み歌舞伎地位向上に貢献

[二]13世)[1885〜1932]12世の三男和事(わごと)を得意とした。大正3年(1914)文芸座創立新し演劇運動にも功績残した

[三]14世)[1907〜197513世の甥。和事系の二枚目本領とした。


守田勘彌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 09:32 UTC 版)

丸に中が瓜実の片喰
喜の字丸
多磨霊園にある守田家の墓

森田/守田 勘彌(もりた かんや、新字体:勘弥)は、歌舞伎役者の名跡。名字は十一代目までが森田、以後が守田屋号喜の字屋定紋は丸に中が瓜実の片喰、替紋は喜の字丸。

当初「森田勘彌」は江戸三座の一つ・森田座(→守田座)の座元(座を主宰し芝居小屋を経営する者)の名跡だったが、後代になると座元が役者に転じたり、逆に役者が座元を兼ねたりすることが多くなる。そして明治末年に守田座改め新富座の経営権が松竹合名の手に渡ると、「守田勘彌」は単に役者の名跡となった。

  • 俗に初代 森田勘彌
    • 摂津の人、「うなぎ太郎兵衛」と呼ばれた森田太郎兵衛、????-1665?。万治三年 (1660) に木挽町五丁目に森田座のをあげる。
    • 森田太郎兵衛 → 俗に初代森田勘彌 → 森田友楽(隠居名)
  • 初代 森田勘彌
    • 初代坂東又九郎の次男、のち初代(森田太郎兵衛)の養子、????-1679。二代目中村勘三郎の門人。
    • 坂東又七 → 坂東太七 → 初代(名義上)森田勘彌
  • 二代目 森田勘彌
    • 初代(森田太郎兵衛)の兄・初代坂東又次郎の次男、????–1734。
    • 坂東又吉 → 坂東福太郎 → 二代目森田勘彌 → 二代目森田又左衛門 → 二代目坂東又九郎 → 森田又左衛門 → 二代目坂東又九郎
  • 三代目 森田勘彌
    • 二代目の弟、つまり初代坂東又次郎の子、????–1722
    • 坂東福松 → 二代目坂東又次郎 → 三代目森田勘彌 → 三代目坂東又九郎
  • 四代目 森田勘彌
    • 二代目の子、????–1743。
    • 坂東鍋太郎 → 四代目坂東又次郎 → 四代目森田勘彌
  • 五代目 森田勘彌
    • 四代目の母方の血縁・寳來屋金七の子、????–1802。
    • 五代目森田勘彌 → 森田又左衛門(隠居名)
  • 六代目 森田勘彌
    • 五代目の婿養子、実父は狂言作者の初代中村重助、1724–80。初代澤村宗十郎の門人から出世。
    • 竹中重の井 → 瀧中重の井 → 澤村重の井 → 二代目澤村小傳次 → 六代目森田勘彌 → 森田八十助(隠居名)
  • 七代目 森田勘彌
    • 六代目の長男、????–1783。
    • 森田勘次郎 → 二代目森田太郎兵衛 → 七代目森田勘彌
  • 八代目 森田勘彌
    • 五代目の子、1759–1814。
    • 初代森田又次郎 → 四代目坂東又九郎 → 初代坂東八十助 → 八代目森田勘彌 → 坂東喜幸
  • 九代目 森田勘彌
    • 八代目の子、????–1838。
    • 坂東又吉 → 九代目森田勘彌 → 坂東八十助
  • 十代目 森田勘彌
    • 三代目坂東三津五郎の3男または養子、????–1851。
    • 二代目坂東三田八 → 三代目坂東三八 → 十代目森田勘彌
  • 十二代目 守田勘彌
    • 十一代目の養子、実父は守田座帳元・中村翫左衛門、1846–97。守田座を新富座と改める。名興行師として明治の歌舞伎界を牽引した。
    • 中村次三郎 → 三代目守田勘次郎 → 十二代目守田勘彌
  • 十四代目 守田勘彌
    • 伯父・十三代目の養子、実母は十二代目の四女・みき、1907–1975。
    • 四代目坂東玉三郎 → 三代目坂東志うか → 十四代目守田勘彌



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