孫たちについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 07:46 UTC 版)
「ルーホッラー・ホメイニー」の記事における「孫たちについて」の解説
ホメイニーには15人の孫がいるが、そのうちの4名が政治活動を行っている。最年長のホセイン(英語版)は祖父の掲げた「法学者による統治論」の廃止と世俗国家化を主張し、「聖職者(ウラマー)が政治介入する現体制は全体主義も同然」として体制転換を主張しており、現在はイラン当局により自宅軟禁下に置かれている。アリーは改革派陣営から2008年の議会選挙に立候補したが、保守派のウラマーで構成される監督者評議会の審査により立候補資格を剥奪された。同じく改革派から立候補した孫娘のザフラー(en)も立候補資格を取り消されている。このため、ホメイニーの孫で現在も政治に関わっているのはハサン(英語版)ただ一人である。そのハサンも2009年1月31日に行われたイスラーム革命30周年記念式典での演説で革命がイスラーム主義者だけではなく、左翼や民族主義者など全ての勢力が参加して実現できたとし、間接的にではあるが、現在の体制に不満を表明したといわれる。また最近は、2009年の大統領選挙後の国内騒乱で逮捕された改革派幹部の家族宅を慰問したり、国営放送の祖父ホメイニーに関する放送内容があまりに一面的だと抗議するなど、保守強硬派主導の革命体制に反発しているとされる。このため保守強硬派の間にはハサンに対する不満が存在しており、2010年6月4日に開かれたホメイニー死去から21周年を記念する集会では、アフマディーネジャード大統領の支持者がハサンの演説途中に「偽善者に死を!」「ムーサヴィーに死を!」などと叫んで妨害し、ハサンの演説が中断に追い込まれるという一幕があった。
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