学舎の方針と特色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 08:16 UTC 版)
格知学舎の教育方針は、本沢竹雲の「学問は心と身を善に移す外無之候」という言葉に示されるように儒教的な道徳主義・徳育をその骨子とした。西洋文明は徹底的に排され、その教授内容は、漢学・儒学・仏教・神道を主とした、日本の伝統を尊重した保守的なもので、学舎には聖堂が祭られ、農本主義、反立身出世主義、倹約、反文明開化を特色としている。学舎のことを通称「チョンマゲ学校」ともいったように、マゲを結っていることを門人たる資格条件とした。竹雲は自らも格知寮に寝泊まりし、門人たちには、封建的な秩序をみとめ、現実の家産を維持していくための処世術、また、当時の明治政府が主導する西洋化政策に順応してはならないことを教えた。
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