学歴と研究業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 08:41 UTC 版)
アリエリーはテルアビブ大学で数学と物理学を専攻したが、後に哲学と心理学に転向した。しかし4年生のとき哲学をやめて心理学のみに注力し、1991年に心理学の学士号を得た。またノースカロライナ大学チャペルヒル校で認知心理学の修士号(1994年)とPh.D.(1996年)を取得している。ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの勧めにより、1998年にはデューク大学でD.B.A課程を修了した。 Ph.D.取得後、1998年から2008年までMITで教鞭を執った後、現在デューク大学で心理学と行動経済学のジェームズ・B・デューク教授職(en:James B. Duke Professor)を務める。以前はマサチューセッツ工科大学スローンマネジメントスクール(en:MIT Sloan School of Management)で行動経済学のアルフレッド・P・スローン教授職(Alfred P. Sloan Professor)を務めていた。アリエリーは経済学の正式な訓練を受けていないマーケティングの教授であるにも関わらず、主要な行動経済学者の1人とみなされている。 2021年8月、アリエリーが共著者である『Proceedings of National Academy of Sciences』に掲載された2012年の論文について、匿名の研究者がデータ不正に関する懸念を示した。2012年の論文の結果については、2020年に再現性がないことが、原著者らを含む研究グループによって発表されていた。匿名の研究者らは、2012年の論文でアリエリーが担当した実地実験の元データが捏造されている強い証拠を見出したことを指摘している。アリエリーは、元データは実地実験を実施した保険会社から提供されたものであり、自身と自身の研究グループの共著者らはデータ作成に関与していない、と述べた。
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