字余りの限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 06:31 UTC 版)
字余りの限界について考える際に指針となるものが、土居(1922)が提唱し、別宮(1970)が確立させた二音一拍四拍子理論である。これは一音を八分音符ととらえ、短歌の五・七・五・七・七のモーラに対して、三・一・三・一・一の休符を設けることで、八・八・八・八・八の四拍子のリズムを保つという理論である。 これに則って考えると、俳句の字余りの限界は二十四音、短歌の限界は四十音となり、規定音数の十七音、三十一音を大きく超えることになる。 これに対し高山(2006)は「たしかに「各句が八音以下なら」四拍子のリズムは崩れないかもしれないが、上記の歌のすべての拍を同等に詠んだのでは、和歌としては明らかに破調であり、調子外れ以外の何者でもない」と批判している。
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