子供において
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 09:15 UTC 版)
小児への解熱剤の投与については多くのリスクが挙げられている。医師の指示なく解熱剤成分を含む市販薬を小児に使用することは非常に危険であるアメリカ食品医薬品局(FDA)は、不適切な投薬としてアセトアミノフェンを子供に投与するのは最大の問題のひとつであると注意している。子供における解熱薬としてのアセトアミノフェン単独の有効性は不明だが、一部の証拠はスポンジで体を拭くよりも効果的であったことを示している。アセトアミノフェンとイブプロフェンを交互に投与する方法は、それぞれの単剤よりも大きな解熱作用を示した。1つのメタアナリシスは、子供において、単剤で投与されたイブプロフェンは単剤のアセトアミノフェンよりも、解熱作用が高いことを見出している。 ライ症候群に関する懸念から、イギリス国民保健サービス(NHS)、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)、アメリカ公衆衛生局、米国小児科学会 (AAP)、またアメリカ食品医薬品局(FDA)は、子供や十代の若者に対して、発熱が原因の病気の期間中に、アスピリンやアスピリンを含有する製品を投与しないよう推奨している。しかし、アスピリンの使用の減少、あるいは逆にアセトアミノフェンの増加が、喘息やほかの自己免疫疾患の増加に関連していることを、いくつかの研究が示している。医師がアセトアミノフェンを用いる際には、喘息または他の自己免疫疾患の、遺伝的または環境的体質に注意することが推奨されている。
※この「子供において」の解説は、「解熱薬」の解説の一部です。
「子供において」を含む「解熱薬」の記事については、「解熱薬」の概要を参照ください。
- 子供においてのページへのリンク