契と救荒植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 04:32 UTC 版)
「李氏朝鮮後期の農民反乱」の記事における「契と救荒植物」の解説
朝鮮後期の全国的規模の民乱と三政の紊乱による農民の負担は苛酷なことであり、このような圧迫下で農民たちは契という経済的共同体を作って活路を開拓しようとした。契は現実的な利益を目的にして自発的に成り立ったもので、初期の親睦と共済を目的にした宗契・婚賞契・洞契から、次第に提堰契・軍布契・農具契などに発展して行った。 この他に、ジャガイモとサツマイモが救荒植物として農民たちが栽培するところなった。サツマイモは、英祖のときに趙曮が対馬で種子を貰って来て、農民たちの食生活に助けになった。ジャガイモも、憲宗のときに普及し、サツマイモよりも広く広がった。このような努力にもかかわらず、零細小作農で没落した農民たちの生活は困窮したので、飢餓者が生じ流浪する者も出て、農村の疲弊がもっと深化した。
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