奇器図説
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アゴスティノ・ラミエッリの1588年の書物と『奇器図説』 『遠西奇器図説録最』(単に『奇器図説』ともいう。1627年刊、3巻)は西洋の科学技術を図解紹介した書物で、西洋の書物の記述をシュレックが口頭で説明し、それを王徴が文章にした。図も本来は西洋の書物にあったものを中国風に描きなおしたものである。 この書物は中国以外の国にも影響を及ぼした。朝鮮では1794年の水原華城建築時に、実学者の丁若鏞が『古今図書集成』に収録されていた『奇器図説』の記載を元にして「挙重機」などの機械を設計したことがよく知られている。 江戸時代の日本では禁書であったが、その一方で徳川吉宗のときに『名家叢書』が作られ、深見有隣・桂山義樹が和訳した『奇器図説』を収録している。
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