失業に対する救済制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 07:04 UTC 版)
「ビルト・イン・スタビライザー」の記事における「失業に対する救済制度」の解説
雇用保険によって失業者には一定期間、給付金が支給される。失業者は所得がなくなれば消費水準を大きく低下させるしかなく、経済全体にとってはこれが消費の減少となってさらに景気悪化を招く効果がある。雇用保険によって失業者にある程度の収入を提供することで、消費水準の低下は小幅なものとなり、景気変動を小さくすることができる。雇用保険は政府が実施しているが、好況期など失業者が少ない時期には、雇用保険による失業等給付が少なく保険料収入は多いので雇用保険の黒字が拡大(赤字は縮小)する。一方、不況期などに失業者が増加すれば、失業等給付が増加し、保険料収入が減少するので、黒字が縮小(赤字拡大)する。この場合においては、失業等給付のための基金が緩衝材の役割を果たしている。
※この「失業に対する救済制度」の解説は、「ビルト・イン・スタビライザー」の解説の一部です。
「失業に対する救済制度」を含む「ビルト・イン・スタビライザー」の記事については、「ビルト・イン・スタビライザー」の概要を参照ください。
- 失業に対する救済制度のページへのリンク