天弓2型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 09:23 UTC 版)
「天弓 (台湾のミサイル)」の記事における「天弓2型」の解説
天弓2型(TK-2、Sky Bow II)は、同じく中山科学研究院が開発したSAMシステムである。元々は第一段ブースターを搭載したTK-1であったが、Xバンドのアクティブ・レーダー・シーカーを搭載したTK-1ミサイルを少し大きく改良したもので、射程は長く、対ミサイル能力は限定されている。TK-2アクティブ・レーダー・シーカーは、28-32GHzの周波数帯で動作し、一般的な航空機サイズの空気吸い込み式の標的に対しても、それなりの性能を発揮する。TK-2 SAMシステムで使用されているXバンドのアクティブレーダーシーカーは、CSISTが1980年代に米国からライセンス購入したレーダー技術を基に開発されたものである。このシステムには、1990年代後半にサービスを開始した長白2 多機能レーダーの改良版が使用されている。TK-2の最初の公開テストは、2002年5月10日の18号漢光演習(英語版)で行われた。 TK-2は、TK-1と同じボックスランチャーを使用できるという利点がある。近代的な電子技術を利用して内部部品を小型化し、ミサイル内部に余裕を持たせたことで、より多くの燃料とより強力なメインロケットモーターを搭載できるようになった。TK-2は、弾道ミサイルに対してはわずかな能力しかないが、航空機に対しては非常に有効である。
※この「天弓2型」の解説は、「天弓 (台湾のミサイル)」の解説の一部です。
「天弓2型」を含む「天弓 (台湾のミサイル)」の記事については、「天弓 (台湾のミサイル)」の概要を参照ください。
- 天弓2型のページへのリンク